道端や河川敷といった場所では多くの草花が自生しています。しかしその多くが雑草として駆除の対象とされています。
そんな雑草の種類の中にはナガミヒナゲシという草もあります。
辺り一面を蔽いつくす雑草とされているナガミヒナゲシの駆除補法や除草剤での対処法をご紹介します。
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ナガミヒナゲシは危険外来種!どんな危険があると言われている?
ナガミヒナゲシは淡い赤色をしたキレイな花を咲かせる外来種です。ヒナゲシと比較すると,子房が細長い事が名前の由来ともなっています。
そんなナガミヒナゲシどんな所でも自生出来る植物で繁殖力が強くて日本の植物の生態を壊してしまうのでは?と訴えている方がいます。
ナガミヒナゲシは僅かな隙間でも自生し、さらにコンクリートのような硬い物で覆われている場所以外の土壌であれば自生可能で発芽環境を厭わない植物ともなっています。
つまり土がある環境であればどこでも自生出来る事で植物の生態系を崩す危険外来種と思われています。
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ナガミヒナゲシの一番の問題点は繁殖力にあり
ナガミヒナゲシはどこでも自生出来る面だけでなく脅威とも言える繁殖力が一番の問題ともされています。
ナガミヒナゲシの種子はおよそ15万粒とも言われており、種子の広まり方が物凄いのです。
ナガミヒナゲシの種子はタイヤの溝に入り込む事で広まったり、風によって運ばれていくことで一気に広まります。
国道沿いでナガミヒナゲシを観かける事が多々ありますが、タイヤに付着した種子によって自生しているのです。
しかも国道沿いは土になっている事が多く、ナガミヒナゲシの繁殖には最適とも言える環境です。
そんなナガミヒナゲシにとっては繁殖に欠かせない環境が豊富な事が全国各地で繁殖し続けているのです。
ナガミヒナゲシのアレロパシーとは?
またナガミヒナゲシにはアレロパシーと呼ばれる性質があります。
アレロパシーとは自分以外の植物を駆逐して、自分だけが繁殖し続ける性質を言います。つまり自生する上で山となる他の植物を枯れさせる性質があるのです。
その為、農作物や園芸を行っている箇所にナガミヒナゲシが繁殖してしまうと、生育しない処か辺り一面ナガミヒナゲシで覆いつくされる可能性もあるのです。
ナガミヒナゲシを駆除する方法と注意点は?
庭や畑にナガミヒナゲシが自生しているからと言って何の対策も行わずに駆除してはいけないのです。
ナガミヒナゲシはアルカロイド性の毒素が含まれています。
茎を折ると中から黄色の乳液のようなエキスが出てきますが、このエキスは有毒となっており、皮膚に付着してしまうとかぶれや皮膚炎の原因ともなってしまいます。
さらに駆除を行った際に種子が落ちないようにする事も大切です。落ちた種子によってよりナガミヒナゲシが自生してしまいます。
いつ除草剤を撒くのがいいの?
ナガミヒナゲシは除草剤を撒いても種子が飛んでしまっている状態ではナガミヒナゲシが再び繁殖してしまいます。
その為、除草剤を撒くタイミングは花が咲く前のロゼット状態が最適とされています。この状態で除草剤を撒くと種子が飛ぶ前に駆除するとそれ以上の繁殖を防ぐ事となります。
ナガミヒナゲシは危険で駆除しなければいけないというのはデマという人もいる
ただナガミヒナゲシは完全に害で見つけたら今すぐ駆除しなければいけないというのは早計のようです。
コメントに指摘の通り調べてみたところ一部の人はナガミヒナゲシが害で駆除をすべきという意見の方もいたようですが、それが総意ではないと気づきました。
「逆の意見でナガミヒナゲシが駆除しなければいけないというのはまったくのデマ」
という意見もあります。
私の庭や近くにもナガミヒナゲシは咲いていますが他の植物の成長を阻害しているようには見えないしそんなに多く咲いている印象はありません。
ではどっちが正しいのでしょうか?
私の意見は・・・
私の意見としてはナガミヒナゲシが咲いている環境を確認してあまりにも他の植物を阻害しているほど繁殖していると感じたら駆除をすべきだと思います。
しかしちらほら咲いている場合はさほど気にしなくても目くじら立てすぎかなと感じました。
ブラックバスやブルーギルのように外来種って気がつくと手に負えないほど繁殖してしまい生態系を壊してしまう危険があるのでナガミヒナゲシの動向を注意深く観察してみたいと思います。
あとがき
見た目にも色鮮やかな色合いの花は観賞用としても人気がありますが、脅威とも言える繁殖力で自生する為早めに駆除するという意見があります。
逆の意見として別に驚異じゃないから駆除する必要はないという意見もあります。
どちらが正しいとは今の所言い切れないと思います。
▶ ひなげしの花が咲く時期ってどの季節?漢字でどう書くの?
▶ ひなげしとポピーの違いは?別名で同じ花なの?
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