どんぐりが食べられることを知っている方はあまりいないと思います。秋になると子供が喜んで拾ってくるどんぐり。
もしこのどんぐりを美味しく食べることができたら嬉しいですよね。実はそのまま食べることができるほど美味しいどんぐりもあるのです。
そして、あくが強いどんぐりでも上手にあく抜きすれば食べることもできます。今回は、どんぐりの種類やあく抜き方法についてまとめていきたいと思います。
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どんぐりは種類によってはあく抜きしないと食べられない
どんぐりとは一種類の果実ではありません。ブナ科の樹木の果実の総称なのです。どんぐりは種子と思われがちですが、種子ではなく果実です。
だから、様々な味のどんぐりがあります。種類によってはあくが強く渋味や苦味が強すぎて食べられないどんぐりもあれば、そのまま食べても甘みを感じるどんぐりもあるのです。
「スダジイ」「ツブラジイ」という種類のどんぐりは、あくがないのでそのまま生で食べることができます。甘みがあり美味しいどんぐりです。
「マテバシイ」という種類のどんぐりはあくはありますが、それほど強いあくではないので、フライパンで煎るだけで食べることができます。
「コナラ」「ミズナラ」「クヌギ」「アベマキ」「ウバメガシ」という種類のどんぐりは、あくが強いので、水にさらしてから茹でこぼす必要があります。
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あくが強いどんぐりもしっかりあく抜きをすれば食べられる
あく抜きの方法は?
あくが強いどんぐりを食べるためにはあく抜きをしなければなりません。どんぐりのあく抜き方法は3つあります。
1つ目は「から煎り」をしてあく抜きをする方法です。どんぐりの皮を剥かずにそのままフライパンでから煎りします。あくが弱いどんぐりならこのから煎りだけでも食べることができます。
2つ目は「流水にさらす」ことであく抜きをする方法です。数日流水にさらすことでアクを抜いていきます。
3つ目は「茹でこぼし」をすることであく抜きする方法です。
鍋に水とどんぐりを入れて沸騰させて、数分茹でたらゆで汁を捨てて、どんぐりをザルにあげます。これが茹でこぼしです。数回繰り返しながらあくを抜いていきます。
あくが強いどんぐりの場合には「流水にさらす」「茹でこぼし」の方法であく抜きをします。
非常にあくが強いどんぐりの場合には、「流水にさらす」をしてから「茹でこぼし」もすることで、しっかりあくを抜きましょう。
あく抜きをしたどんぐりの食べ方は?
どんぐりクッキー
しっかりあく抜きをしたどんぐりは、渋味や苦味がなくなるので色々な料理にアレンジすることができます。
まずおすすめは「どんぐりクッキー」です。あく抜きしたどんぐりをフードプロセッサーやブレンダーで撹拌してパウダー状にします。
このどんぐり粉を小麦粉と1:1の割合で合わせておきます。普通のクッキーを作る時のほうにバター、卵、砂糖、ベーキングパウダーと混ぜて焼きましょう。
縄文時代の遺跡からクッキー状態の食べ物が見つかったことから、このどんぐりクッキーは「縄文クッキー」とも呼ばれています。
どんぐりの香ばしさを楽しめるクッキーです。
どんぐりコーヒー
どんぐりコーヒーとは、コーヒーとどんぐりをミックスさせるものではありません。どんぐりだけで作るドリンクなのですが、コーヒーのような香ばしさを楽しむことができるのです。
あく抜きをしたどんぐりをフライパンで煎ります。これがコーヒーの焙煎の工程にあたります。焦げる前に火を止めたら、煎ったどんぐりをフードプロセッサーやブレンダーで撹拌して粉にします。
鍋に水1カップとどんぐりの粉大さじ1を入れて煮出します。どんぐりの粉を濾したら完成です。どんぐりの独特な香ばしさがクセになるドリンクです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。森や道端に落ちているどんぐりを使ってクッキーやコーヒーが作れてしまうとは驚きました。
でも、全てのどんぐりが食用として使えるわけではありません。あくの少ない種類のどんぐりを見つけることができたら、ぜひどんぐり料理に挑戦してみてください。
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