「もういっこといういちごをご存知ですか?」
宮城県で生産されているいちごの品種なのですが、あまりスーパーなどでは見かけることは少ないと思います。
いちごと言えば、南の方の地域の方が盛んに栽培されている印象があります。九州とかほとんどの県でご当地いちごを栽培していますし。
では北の方のいちごはあるのかな?と調べたところ、「もういっこ」という品種を知りました。
今回はもういっこについて調べてみました。
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もういっことは?
「MN3」×「さちのか」という交配でできたいちごの品種です。
「MN3」って知らない品種なのですが、『「女峰」×「しずたから」』×「女峰」という品種でうどんこ病や萎黄病に抵抗性がある品種のようです。
以前は宮城県などは「とちおとめ」や「さちのか」という全国でも有名な品種を栽培していたのですが、東北地方という寒い気候はいちごの栽培には適しておらず、病害に悩まされていたそうです。
「東北地方の寒さに強い品種のいちごを作ろう!」
というコンセプトを経てもういっこという品種は誕生しました。
「何故もういっこという品種名なの?」
いちごが美味しくてついついもう一個手を伸ばしてしまうという意味を込めているようです。
ユミ
主に宮城県で栽培されている
宮城県で生まれた品種なので宮城県で多く栽培されています。
2008年に品種登録をされたいちごなのですが。2016年には宮城県のいちごの42%がもういっこを栽培しているぐらいのシェアを伸ばしています。
ただ他のいちごの品種のように認可がおりないと作ってはいけないという決まりもないようですので、和歌山県や滋賀県などでも栽培している農家はあります。
宮城県のなかでも亘理郡山元町がいちごの栽培が盛んです。もういっこもここで多く栽培されているのでスーパーなどでその地名を目にすることもあるかもしれませんね。
もういっこの特徴は?
糖度はそれなり、酸度が低くて甘く感じるいちごです。
- もういっこ:糖度8.7%・酸度0.59%・糖酸比14.75
- とちおとめ:糖度9.3%・酸度0.67%・糖酸比13.89
注:収穫する時期、収穫する場所によって数値は全然変わってきますのであくまで参考程度にしてください。
誰でも知っている有名な品種のとちおとめと比較してみましょう。
糖度は8.7%と少し低めの結果がでています。とちおとめの糖度がだいたい9.3%なのでそれに比べたら甘くないのかなと思ってしまいます。
しかし酸度が低いいちごです。酸度0.59%はとちおとめの0.67%に比べてかなり酸味が少ないですね。
人間の舌で甘く感じるのは糖度と酸度のバランスで決まります。糖酸比が高い品種ほど人間の舌で甘く感じると言われています。
もういっこのほうが糖酸比は高いです。つまりとちおとめよりも甘いと感じる可能性が高いいちごと言えるでしょう。
色付きがよく、果肉は硬めのいちご
赤く綺麗に色づくいちごというのが特徴です。ガクの付け根まで綺麗に赤く着色するので見た目がとても美しいです。
果肉は硬めで輸送に向いています。歯ごたえがしっとりしているのではなくしっかりしているタイプのいちごですので食べごたえはありそうですね。
サイズはとちおとめ程度の大きさで平均して14.5gぐらいになるようです。
普通のいちごよりもやや大きいいちごがなりやすいという傾向があるようですので、スーパーや販売されているいちごは14.5gよりも大きいと思います。
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もういっこの旬はいつぐらい?
いちご全般に言えることですが、1月~2月が実が大きく甘いです。
収穫時期は12月~5月ぐらいまでと長い期間収穫できるのですが、美味しい時期は1月~2月と言われています。
理由は2つあります。
寒いほうが実が熟すのに時間がかかり糖分を実に蓄えるからという理由と、早い時期の方が苗が元気で大きな実をつけるからです。
12月とか4月にもいちごは売っていますがそれを食べて、がっかりしてその品種が美味しくないと思わないようにしてください。
一番美味しい時期に食べてこそその品種の良さがわかりますので。
私はもういっこよりも紅ほっぺの方が好き
いちごの好みは多種多様ですが、私はもういっこはあまり好きないちごではありません。
確かに甘いんですが、どこか薄く感じる。それが私がもういっこを食べた感想でした。
後日調べて理由がわかりました。糖度がそれなり、酸度が低めのいちごは甘くは感じるけれど味が薄く感じたり飽きやすい傾向があるようです。
私が好きな紅ほっぺという品種はその真逆で、糖度が高くて酸度が高い「濃いいちご」なんですよね。そういうのが好きな人はもういっこはイマイチ美味しくないと感じるかもしれません。
しかし子どもに食べさせるという意味では好まれるいちごだと思います。とにかく甘く感じるので。
まとめ
- もういっこは宮城県で生まれた寒さに強いいちご
- 糖度はそれなり酸度は低めで子どもが喜んで食べるタイプのいちご
- 旬は1月・2月なのでその時期に食べるのが一番美味しい
ユミ
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