家庭で簡単にいちごが栽培できる品種。それが宝交早生です。
市場に出回ることはほとんどない品種ですが、放っておいても育つ手間の掛からないいちごということで、初めていちごを家庭で栽培してみようという方向けにはとても合っている品種です。
苗を買えばその後、ランナーとして来年以降もずっといちご栽培ができてしまうので栽培を楽しみながらいちごを堪能したい方は結構いるようですね。
今回は宝交早生ってどんないちごなのか?という話をしたいと思います。
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宝交早生とは?
宝交早生って読み方難しいですよね?「ほうこうわせ」と読みます。
八雲×タホーを交配してできた品種で兵庫県宝塚市の農業試験場で1962年に誕生し、昔は西日本の主力品種であったのですが今ではほとんど市場に出回ることはないいちごです。
名前の由来は宝塚で交配した品種ということで頭文字をとって「宝交」、早生は普通のいちごより早く取れるからという理由で宝交早生とつけたそうです。
ただ、普通のいちごより早く取れるって今は12月~3月ぐらいがいちごの旬なので昔と比べてという意味なのかはよくわかりませんでした。
宝交早生が廃れた理由とは?
クリスマスが原因だと思います。
一番いちごを消費する時期って12月のクリスマスケーキの需要が大きいんです。しかし宝交早生って今のいちごに比べると収穫時期がかなり遅く3月~6月に収穫出来る品種です。
「クリスマスの需要に対し、この収穫時期だと使い物にならない!」
そういう流れから次第に冬に実がなる品種が主力になっていき、次第に宝交早生は廃れていったと言われています。
いちご狩りでお目にかかる品種
いちご狩りっていつやりますか?
冬にすると思う人と春にすると思う人がいると思います。春にいちご狩りをしに行った場合、宝交早生という品種の可能性があります。
昔はいちご狩りって冬ではなく春に行うことが常識だったんです。そういう品種が主力でしたから。
なのでその名残を残している農場では今でも春にいちご狩りが行われていて、その時使われている品種が宝交早生という可能性が大いにあります。
イチゴの旬は冬ではなく春だということは本当の話?
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宝交早生の味の特徴は?
糖度はいちごのなかではそれなりで酸味は少なめのいちごです。
家庭菜園することが多いのでばらつきがあるものの、低いと糖度7%といういちごになってしまいますがだいたい8-9%あたりの糖度のいちごが出来るようです。
酸味はいちごの中では低い方で0.55-0.65%あたりの酸味みたいです。ただ糖度が低いといくら酸度が低くても酸っぱいと感じてしまうので難しいところですね。
大きさは10-15gぐらいの実がなることが多く最近のいちごに比べたらとても小さいと感じます。
実が柔らかくて傷みやすいので輸送などには向いていないのも廃れていった原因かもしれませんね。ただいちご狩りや家庭菜園としては柔らかい果肉というのはデメリットにはならないので今でも行われています。
家庭菜園として初心者向けのいちご
このいちごは家庭菜園用のいちごとしてはとても適しています。
一番の理由は手がかからないからですね。極端なことを言ってしまえば放って置いても育ってしまうほど手がかからない品種だったりします。
まあそれでも、虫の被害や猫や鳥などの被害には遭ってしまうのでそういう対策はしなければいけませんが。
宝交早生でいちごを育てるのは結構面白いと思います。どうやったら甘いいちごができるかな?とか考えるのはシミュレーションゲームをするようなものですので私は結構ハマっちゃう方ですね。
まとめ
いちご好きが最終的にたどり着く境地といえば、「自分で甘いイチゴを育ててみよう」だと思います。
私もかなりのいちご好きで知らない品種のものを見かけたらとりあえず買ってしまうのですが、同じ品種でも甘さは全然違います。
どうすれば甘いいちごができるかとか調べながら育てて見たいと思う方は是非宝交早生の苗を購入して家庭菜園してみてはどうでしょうか?
他にもいちごの品種はありますので、是非確認してみてください。関連記事のIDを正しく入力してください いちごの種類一覧、糖度が高くて甘い特徴の品種はこれだ!
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