かおり野といういちごはどんな味の特徴がある?

いちごの画像

かおり野といういちごの品種ごぞんじですか?

あまり見かけない品種だと思います。スーパーなどで並んでいるいちごの多くは「とちおとめ」か「あまおう」だと思いますので。

しかし近年いちごは色々な県で独自の品種を生み出して「とちおとめ」や「あまおう」に負けない品種を作ろうとしています。

かおり野もその一つで三重県が生み出した品種です。

今回はこのかおり野ってどういう特徴があるの?ということについてまとめてみました。

Sponsored Link

かおり野とは?

考える女性

かおり野は三重県の農業研究所が1990年から研究をして20年かけて開発したいちごの品種です。

かおり野の親はと言われると不明なのですが、「女峰」「愛ベリー」「とよのか」「宝交早生」「章姫」「あかしゃのみつこ」「とちおとめ」「サンチーゴ」というイチゴの品種8種類を色々交配させて生み出したらしいです。

かおり野を作り出した目的とは?

何故、こんな複雑な交配をしてかおり野を生み出したのでしょうか?

かおり野はある一つの目標を掲げていました。炭そ病に強いいちごを作るという目標です。

いちご栽培にあたって一番難しい問題は炭そ病です。炭そ病にかかってしまうと苗が枯れてしまいいちごの生産に支障がでてしまいます。

なのでいちご農家は温度管理や農薬などを使って炭そ病に神経質にならなければいけないのですが、炭そ病に抵抗がある品種を作ればもっと気楽にいちごが栽培できる!と思ってかおり野を作ろうと思ったのでしょう。

もう一つの目的は「11月中旬から収穫できるいちごを作る事」

いちごの旬は1月~2月なのですが、いちごが一番需要がある時期っていつだと思いますか?

12月のクリスマスの時期です。

でも12月はまだいちごは旬ではないので流通量はそれほどないですよね?でも需要は高い・・・これってどうなると思いますか?

12月のいちごは単価が高く売れる。

この部分に注目したかおり野の開発者は「11月中旬から収穫出来るいちごにしよう」と思って品種改良をしたそうです。

かおり野の名前の由来は?

上品な香りがするいちごなのでかおり野と命名したそうです。

いちごは味だけではなくあの匂いも食欲をそそりますよね?思わずヨダレが垂れてしまいそうなほどに。

かおり野の香りはいちごの中でも強い方でその特徴を命名理由にしたそうです。

Sponsored Link

かおり野の特徴は?

いちご狩りに来た情勢

前述した通り、「炭そ病に強い」「香りが強い」が主な特徴となっています。

味の方はどうでしょうか?農業機構のPDFに糖度などが載っていましたのでそれを参考にすると糖度11.4%、酸度0.51%となっていました。まあこれを鵜呑みにはしないようにしてください。

比較として章姫のデータもあったので記載しますと、章姫は糖度が10.4%で酸度が0.57%と書かれていました。

私が集めたデータだと章姫の糖度は9.1%で酸度が0.66%ですので全然数字が違ったりします。

となると、予想される糖度は9.9%で酸度が0.59%といったところでしょうか?でもこの数値も正直他の品種に比べて飛び抜けている数値だなと思ってしまいます。

あまおうが糖度9.9%で酸度0.74%なのですから、あまおうと同じ糖度だけれど酸度がかなり少ないから相当甘いと感じる可能性あります。

まあ数字はあくまで場所や気候によって上下動するのであまり気にしないとして、数値から見るかおり野の味の特徴は「とにかく甘くて、酸味が少ないいちご」ということはわかります。

大きさはやや大きく、形は少しムラが出る

大きさは平均17gと大きめのいちごになります。ただ形にムラがあるようで綺麗な円錐形のいちごにならなくて不揃いのいちごとして売られていることが多かったりします。

私は形にはこだわらないのでどうでもいいですが、贈答用としては少々選別しなければいけない品種なのかなと思ってしまいます。

かおり野は三重県だけしか作れないいちごなの?

考える会社員

炭そ病に強くて促成栽培ができるいちごということで農家の方は普通のいちごよりも手間がかからなくて高い時期に売れる品種ということで興味を示しますよね?

しかし多くのご当地いちごってその県でしか栽培できなかったりするのでかおり野も三重県だけでしか栽培できないのかな?と思ったら他の県でも栽培できるようです。

許諾手続きを取ればどこの県でもかおり野を栽培することが出来るため、今では熊本県や山口県では積極的にかおり野を栽培しているようです。

ちなみに許諾手続きにかんしては下のリンクを参考にしてみてください。

▶ 三重県育成イチゴ品種「かおり野」の許諾手続き

まとめ

炭そ病に抵抗があり、早い時期から収穫できるいちごを作りたい。

そういう目的で開発されたかおり野は農家の方には評判が高いいちごのようです。加えて糖度が高く酸味が少ないという今のトレンドに合ったいちごとのことですので、どんな味か一度は食べてみたい品種ですね。

スーパーで見かけたら是非食べてみてください。

いちごの画像いちごの種類一覧、糖度が高くて甘い特徴の品種はこれだ!  

Sponsored Link

2 Comments

ぽいさん

京都の道の駅で販売されてて、一パック300円で買いました。形もバラバラでしたが、安かったので、味は期待もせずに買いました。そしたら!!!こんなに酸味が少なくて甘いイチゴは初めてで、いつもは苺を食べない2歳の息子もパクパク食べてました。あまりの美味しさにビックリして、ネットでかおり野を調べたらこちらにたどり着きました。もっと広まったら良いのに!

返信する
管理人

かおり野は名前の由来どおり香りを意識して作られたイチゴです。
甘さだったらもしかしたら他の品種の方が甘いかもしれません。
しかしそれは一般的になんですよね。
今回ぽいさんが出会ったかおり野は本当に当たりのいちごです。
おそらく通販で同じかおり野を買っても今回ほど甘くはないと思います。
しかし・・・1パック300円でそんな甘いイチゴが京都では手に入るのですね羨ましいです。
私は東京ですが400円代で今売っていますもん。主に「あまおう」「とちおとめ」「紅ほっぺ」が。

返信する

ぽいさん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください