ゼラチン質のコリコリした食感が楽しいきくらげ。
かつて、無味無臭なので栄養価がないように思われがちでしたが、最近はテレビ等で取り上げられ、豊富な栄養価のあるキノコの一種として注目されつつありますね。
そんなきくらげについて、今回は少し趣向を変え、漢字でどう表記するのか?その由来についてお話ししいと思います!
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きくらげは漢字で書くと「木耳」?
まずは、予備知識を。きくらげ「木耳」は、キクラゲ目キクラゲ科クラゲ属のキノコの一種です。
もちろん海産物ではなく、野菜でもなく、菌類になります。広葉樹のニワトクやケヤキ等の倒木や古枝に発生します。
現在は、人工栽培をされたものも多く、シーズンは夏~秋にかけてで、九州地方が主な生産地になります。特に熊本県や鹿児島県で育てられていますね。
次に、きくらげを漢字で表記するとなぜ「木耳」になるのか?また、その他の表記の仕方についてもご紹介します!
その漢字の由来は?
中国からの用字で、その形が人間の耳に似ていたことから由来します。他に「木の耳」という別名もありますよ。
他にも「木蛾」と書くこともあるの?また、その他の表記の仕方や他言語での表記は?
ちなみに、きくらげには黒きくらげと白きくらげの2種類があります。この「木蛾(きが)」は、乾燥した白きくらげを表しています。
黒きくらげを表すのに、「黒木耳」や「雲耳」と表記される場合もありますよ。
その他にも、1603年の『日萄(ポルトガル)辞典』では「耳茸(みみたけ)」と記載されています。
ポルトガル語の語源となるラテン語では、小さい耳や耳たぶを表すauriculaから派生して、きくらげをAuricularia auricula-judaeと表記します。
その由来としては、キリストの弟子であったユダヤがニワトクの木で首を吊り、その木からきくらげが発生したことからだそうです。
何れにせよ、きくらげと人間の耳は切っても切り離せず、様々な国で連想されているのですね。
白きくらげを漢字で書くと「銀耳」?中国での呼び方?
中国からの用字で、白きくらげのことを「銀耳」(中国語の読み方で、イヌアル)といいます。
古代中国では、白きくらげは不老長寿の食品で、乾燥させ薬のように飲まれていました。
現在では、無味無臭でクセがないため、中国、台湾等ではシロップ煮にしてデザートにしたり、スープにしたりして食されています。
ただし残念なことに、黒きくらげよりも出回る量が少なく、希少で高価な食材です。最近、美肌効果があることが分かり、日本女性にも注目されつつあります。
そのため、少しずつ人工栽培の量も増えてきています。悩める女性には朗報ですね。
きくらげの由来は?なぜ「くらげ」なの?
先にお話しした通り、きくらげはキノコの一種で菌類です。海の生き物であるクラゲとは関係がありません。では、なぜその名前が付いたかというと、
- 干したクラゲを戻した際の味や食感が似ていること。
- 樹木に生えるクラゲのような様相である。
この2点から名付けられたそうです。おもしろい由来ですね。
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その他キノコ類の漢字表記をご紹介!
お馴染みのキノコから、海外からやってきたキノコまで。
- ほんしめじ 本占地
- ぶなしめじ 撫占地
- えのきたけ 榎茸
- なめこ 滑子
- しいたけ 椎茸
- まつたけ 松茸
- ひらたけ 平茸
- まいたけ 舞茸
- ポルチーニ茸(和名 やまどりたけ)山鳥茸
ちなみに、エリンギは漢字表記がありません。なぜなら、元々海外から入ってきたキノコで、和名がないからです。学名の一部がそのまま名称として使われているのです。
まとめ
きくらげという平仮名表記だけを見てしまうと、海の物なのか山の物なのか分かりにくいかもしれません。
しかし、漢字表記で「木耳」と書くだけで、一気に意味が分かりやすくなり、由来も推測しやすくなります!興味深いですよね。
これを機に、様々な野菜や果物、菌類等の漢字表記を調べ、その意味や由来を考えてみてはいかがでしょうか。
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