ネバネバとした独特のぬめりを持ち、お味噌汁やおひたしとして食べると美味しいモロヘイヤ。
夏野菜として有名ですが、モロヘイヤには別名があることをご存知でしたか?そしてあまり知られていませんが食べる以外の使い方もされています。
今回はモロヘイヤの別名と、驚くべき活用方法についてご紹介します!
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モロヘイヤの別名はシマツナソっていうって本当?
“モロヘイヤ”とはアラビア語で、和名は“シマツナソ”と言います。漢字では“縞綱麻”と書きます。
他にも“タイワンツナソ”“ナガミツナソ”“ジュート”と呼ばれています。ナガミツナソは“長実綱麻”と書き、果実が円筒状であることが由来です。
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シマツナソとは?
1980年代になり緑黄色野菜として日本に入ってきた、私たちにとっては比較的新しい野菜です。
栄養価が高いことから、“王様の野菜”という別名もあります。
原産地はエジプトで、かつてのクレオパトラも食べていたほど野菜そのものの歴史は古いです。しかしこのシマツナソ、食用以外としても栽培されているのです。
茎は繊維原料として使われている
モロヘイヤの茎は繊維がしっかりしており、近い種類のコウマと呼ばれる植物とともに“ジュート”として使われています。
このジュートとは、“麻”です。主な産地はバングラデシュ、インドで、暑い地域での生産が盛んです。
バングラデシュ大使館のプロフィール欄では“黄金の糸”と紹介されるほど、大切な素材です。
ジュートは天然素材のため地球に優しく、地球温暖化抑制に効果があります。またジュートでできた製品を燃やしても有害物質が出ません、自然素材のため土の中に埋めてもバクテリアが分解してくれます。
ジュートは導火線、畳、カーペット、バッグとして幅広く使われています。最近では紙やパルプの代わりとして壁紙や樹木を保護するテープに使用されています。
シマツナソの葉がモロヘイヤと言われている?
食べられる部分は葉の部分だけで、粘り気を出すムチンという物質を含んでいます。このムチンは刻む、もしくは茹でると表面に現れ、独特な粘り気を出します。
緑黄色野菜の中でも栄養価が高く、カルシウム、カロテン、ビタミンB、ビタミンC、食物繊維、さらには高酸化作用があるクエルセチンを多く含んでいます。
お味噌汁やおひたし以外にも、スープ、天ぷらに使用されています。また子どもでも食べられるようにと、乾燥させて粉末にしたものを生地に練り込んでクッキーやパンとしても食べられています。
ちなみにモロヘイヤはエジプト語?
モロヘイヤはアラビア語の“molokheiya”から作られた外来語です。
このモロヘイヤには、昔重病に倒れたエジプトの王様がモロヘイヤのスープを飲んだところ、病気から回復したという伝説があります。そ
こでアラビア語で“王様の野菜”という意味の“ムルキーヤ”が語源となりました。エジプトでは今でもマハラタと呼ばれるモロヘイヤ専用の包丁があるほど、親しみのある野菜です。
クレオパトラも食べていたことから2000年ほど前から食べられていることが考えられますが、モロヘイヤは品種改良されたことがなく太古の昔から形や栄養が変わっていない、珍しい野菜です。
まとめ
夏野菜として食べられることが多いモロヘイヤですが、食べるだけでなく繊維としても疲れています。
もしかしたら家にある畳がモロヘイヤからできているかもしれない、と思うと不思議な気持ちになります。
またモロヘイヤは姿も名前も2000年ほど前から変わらない野菜であることから、人間の手がかかっていない貴重な野菜です。
太古の昔から食べられてきたモロヘイヤ、ぜひ今年の夏は食べてみたいですね!
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