日本人のソウルフードである納豆には、色々な食べ方があります。ネギや卵をトッピングしたり、納豆を加えた料理もたくさんあります。
その中でも、ちょっと変わった食べ方が「納豆に砂糖をかける」というものです。
美味しくなさそう…と思う方も多いかもしれませんが、地域によっては普通というのです。
ユミ
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納豆に砂糖をかける!その理由は?
発酵食品である納豆ですが、温度の問題で発酵が進まないとネバネバが出ません。
砂糖には優れた保水効果があり、納豆に加えると、納豆の水分を吸収して水あめのようなネバネバを出してくれるのです。
このような理由から納豆に砂糖が使われてという考えが一般的です。
また、大豆が発酵されることにより生まれるナットウキナーゼという酵素が関係しているという説もあります。
ナットウキナーゼには血液をサラサラにするなどの優れた効果があるのですが、このナットウキナーゼの餌となるのが「砂糖」なのです。
ナットウキナーゼの効果を高めるために砂糖を加えるという考えもあるのです。
実は地域によってはそれが日常だとか?どこが砂糖をかける地域?
「納豆に砂糖をかけたことがあるか?」という調査を行ったところ、「食べたことがある」という答えが多かった第1位の県は新潟県、2位は北海道、3位は山形県でした。
寒い地域では納豆に砂糖をかける傾向にあることがわかりました。納豆を醗酵させるためには20度以上が適温とされています。
最近は冬でもスーパーで納豆を買うことができますが、昔の北国では気温が低く、上手く糸引きが出なかったことから、砂糖が使われたと言われています。
砂糖をプラスすることでネバネバを出して美味しく食べていたのでしょう。
また、北国の地域では甘い味付けが好まれています。西日本よりも東日本の方が、甘い、濃い味付けのものが好まれる傾向にありますよね。
そのため納豆も甘めの味つけが好まれていたのかもしれませんね。
ユミ
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実際納豆に砂糖だけをかけると甘くて私には合わなかった
少量の砂糖+醤油をかけると意外と美味しい
北国では納豆に砂糖をかけるのが常識ということで、私も実際に試してみました。しかし、糸引きは良くなったのですが、ただ甘い納豆になっただけで美味しいとは思えませんでした。
しかし、少量の砂糖と醤油をかけたら意外に美味しくなることがわかりました。これなら食べることができそうです。
東北の方達は、納豆についているタレに少量の砂糖を入れることが多いとのことです。ただ砂糖だけをかけるというのはあまり美味しくないのかもしれませんね。
隠し味程度であれば美味しくいただけると思います。
砂糖だけじゃない!納豆の郷土料理について
北国では砂糖をかける以外にも色々な納豆の郷土料理があります。すぐに試すことができる簡単レシピを3つご紹介したいと思います。
1つ目は、新潟県の「きりざい」です。沢庵や塩昆布や漬物などを同じ大きさに細かく切ります。そして納豆をかき混ぜてご飯に乗せます。
生卵の黄身を乗せたら出来上がりです。家にある漬物などなんでもOKです。
2つ目は、宮城県の「納豆もち」です。納豆を砂糖と醤油で味付けします。そこに焼いた餅を入れてまぶすだけです。お正月のお持ちが余った時に試してみてくださいね。
3つ目は、山形県の「納豆汁」です。豆腐やネギ、油揚げ、山菜などお好みの具を入れたたっぷりの味噌汁に、すり鉢ですった納豆を入れます。
納豆を入れたら沸騰させずにいただきます。とろりとした汁に体が温まります。
あとがき
ここでは「納豆に砂糖をかける」という食べ方についてご紹介してきました。一見美味しくない感じがしますが、隠し味に砂糖を加える程度であれば美味しく食べることができます。
糸引きを良くする効果や、ナットウキナーゼの働きをサポートする効果もあるとされています。昔納豆が発酵しにくかった北国の地域では定番の食べ方であることもわかりました。
もしかしたら砂糖を加えることで、驚きの美味しさを感じるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね。
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