スーパーで売られている生のじゃがいもは国産のものばかりですし、日本人にとって馴染みの深い野菜なので日本で生産されたものだけを食べているというイメージがありました。
しかし最近ではじゃがいもの輸入量が増えてきているとも聞くのです。それはどうしてなのでしょうか?
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じゃがいもの食料自給率ってどのくらいなの?
じゃがいもの食料自給率は平成26年度で約73%となっています。「あれ?意外と少ないなぁ」と驚いた方もいるかもしれませんね。
過去を辿ってみると昭和40年ではほぼ100%の自給率だったそうなので、それを聞いてしまうと今はかなり減ってしまったという印象を持ちます。
じゃがいもだけではなく日本の食料自給率は低下しており、問題視するべきであるという意見も多く聞かれます。
確かに天候不良や社会情勢の変化、農家の高齢化などの対策をしておかなければ今後がますます不安になってきますね。
じゃがいもを多く生産している地域はどこ?
農林水産省の発表によると、1位は断トツで北海道、次いで長崎県、鹿児島県となっています。
主な生産地である北海道では春に植えて秋近くになると収穫されますが、九州地方においては二期作(秋に植えて冬収穫と冬に植えて春収穫)が行われています。
それなのになぜ北海道が断トツの生産量を誇っているかと言うと、じゃがいもの原産地であるアンデス地方の気候に似ていて栽培に適していることや、寒さに強い特徴の作物なので北海道という地域が育てやすいといったことなどが理由として挙げられます。
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最近はじゃがいもの輸入が増えている…原因は?
最近ではじゃがいもの作付けをやめたり他の作物へ転換していく農家が増え、全国のじゃがいもの生産量は減りつつあります。
そのことが輸入増加の理由かと言うとそう単純なものでもないんです。現に日本では生のじゃがいもの輸入において厳しいルールが設けられています。
特定の国や地域からは輸入できなかったり、禁止されていない国から輸入する際には厳しい検査を受ける必要があります。
ということで、輸入が増えている原因は生のじゃがいもではなく冷凍食品や加工品の需要が高まっているからという説が有力です。
確かに昔と比べるとファーストフード店もあちこちにありますし、じゃがいものお菓子の種類もたくさん増えましたよね。
まとめ
昨年の度重なる台風の影響で北海道のじゃがいもは甚大な被害を受け、その影響からポテトチップスが休売になったり数量限定販売になったりするという事態が起きています。
ネット上では信じられないくらいの高値で売られる様子も。庶民的なお菓子として親しまれているポテトチップスにこんな日が来るなんて誰が予想したでしょうか。
しかし、つい最近のニュースで「9月には例年並みに生産できる見込み」という情報を耳にしました。
ポテチファンのみなさん、もう少し待ちましょうね!そして、今年も台風による被害を受けないようにとひたすら祈るばかりです。
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