「卵は1日1個!」と、かつてはかなりうるさく言われていましたよね。
戦前生まれの父は、そんな言葉にお構いなしで、1日にいくつものゆで卵を食べてしまうため、よく母に怒られていました。
時代が変わり、そんな頑なに卵を食べ続けていた父の考えが、実際には間違っていなかったなんて…信じられない気持ちです。
そこで、本当に卵を無制限に食べて良いのか?それならば、なぜかつては問題視されていたのか?最後に、理想の食べて良い量について詳しくご紹介したいと思います。
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「卵は1日1個!」かつてそう言われていた理由は?
本題には入る前に、卵のコレステロール値がどのくらいかご存知ですか?
実は、1個(約50g)につき、252mgもあるのです!それは、牛肉に換算すると、200g以上にとなります。驚きの値ですよね。
更に、かつてはコレステロールを摂り過ぎると、動脈硬化や脳卒中、心臓病を引き起こすと考えられていました。
よって、卵の食べ過ぎは良くない!1日に1個までという制限が言われるようになったのです。
今はコレステロールの摂取制限がなくなったって本当?
先にお伝えした通り、かつては最悪死を招きかねない病の引き金になると、コレステロールはやり玉にあげられていました。
実際に厚生労働省は、男女別にコレステロールの摂取制限を出していたのです。具体的な数値は、1日につき
男性は750mg
女性は600mg
となっていました。
ところが、最近の研究では、食べ物から多めにコレステロール摂取しても、血中コレステロール値は上がらないということが分かったのです!
人間のコレステロール値は、食べ物から摂取しているのは、20%に過ぎず、残りの80%は、肝臓で合成されています。
つまり、健康体の人であれば、食べ物からのコレステロール摂取量が増えても、体内で総数を調整できるのです。
また、かつて悪の根元のように言われていたコレステロールも、実は大切な役割があることが分かってきました。
① 細胞膜を作るもととなる。
② 脂肪の消化、吸収を助ける胆汁酸の原料となる。
③ ビタミンDを体内で合成するのに必要である。
以上により、2015年からコレステロールの摂取制限は撤廃されました。
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今は卵は食べ過ぎても良いの?それともやっぱり体に悪いの?
では、卵は無制限に食べても良いの?と考えますよね。ところが、そうとも言い切れないのです。
というのも、カロリーの問題がありるからです。卵1個につき、80kcalあります。当然、食べ過ぎればカロリーオーバーになり、太る原因となるのです。
また、卵の主成分であるタンパク質も過剰に摂取されることになります。すると、腸内できちんと消化されず、発がん性を持つ腐敗物が多く作られてしまう可能性があるのです。
すると、腸内環境が悪化し、腹痛を起こしやすくなり、便秘や下痢になったり、最悪の場合、大腸がんを引き起こしかねません。
ですから、いかに豊富な栄養素を持つ「完全食」と言われている卵でも、やはり食べ過ぎは禁物なのです。
結局卵は1日に何個食べるのが良いの?
過剰摂取のリスクを考えると、卵を食べるのを控えたいな、と考える人が出てくるかもしれません。
卵には、ダイエットや美肌効果、脳の老化を予防してくれる役割もあります。ですから、全く摂取しないというのも、もったいないことです。
ただ、先にお話しした通り、カロリーの問題があります。
理想としては、1日1~2個、多くて3個までといったところですね。
ただし、コレステロールをうまく処理できない体質の方、病気を抱えている方は、勝手に自己判断せず、医師に相談するようにして下さいね。
まとめ
今と昔の卵の理想的な摂取量についてお話ししてきました。
日々研究が進み、かつてはダメと言われていたことが、良いと言われたり、また逆もありますよね。情報が氾濫して、見極めるのが難しい時代です。
卵もその一つということですね。
情報に惑わされないために、例えばタンパク質一つを取っても、卵だけではなく、肉、魚、大豆、乳製品と様々なものからバランスの良く摂るのが理想です。
これは体に良いからと、それだけを食べるのではなく、常にバランスを考え、様々な食材を摂るように心掛けたいものですね。
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