梅干しの種は体にいい？毒がある？飲み込んでしまったらどうする？

お弁当やおにぎりの具材で定番ともいえる梅干し。健康面や美容面に優れた効果だけでなく、強い殺菌力を持った食材としても知られています。

そんな梅干しを食べる際に種は出されると思いますが、栄養がある事や毒素が含まれている事をご存知でしょうか。

栄養だけでなく毒素が含まれている梅干しの種についてご紹介します。

梅干しの種に含まれている栄養や期待できる効能は？

梅干しの種はほとんどの方が取り除く部分と思われますが、実は栄養が含まれているのです。梅干しの種の中にある「梅仁(ばいにん)」と呼ばれる核。

この部分が栄養豊富な部分となっているのです。まず血液循環を良好にしてくれます。血液循環が良好になると代謝のアップや美肌効果、さらには病気の予防に繋がります。

さらには老廃物の排出効果に優れているのです。老廃物が蓄積されてしまうと肌荒れや便秘といった多くの消化器官の働きの低下の原因となってしまいます。特に美容面を心掛ける女性にいは積極的に摂取してほしい部分となります。

またガン予防にも優れています。梅仁には発ガン性物質の排出効果に優れており、大きなガン予防となります。

この他、鎮痛効果や解毒効果もあり、多くの症状や病気の予防・改善効果が期待出来る優れた部分となっています。

多くの効能や効果が期待出来る梅干しの種ですが、毒素が含まれている部分ともなるのです。

その毒素が「アミグダリン」です。

アミグダリンは青酸性の毒素となっており、梅干しの他びわの種といった物に含まれています。青梅を食べると腹痛や下痢といった症状が出るこはこの青酸による症状です。

青梅の種は非常に軟かやい事で、果肉と一緒に種を齧ってしまう事で、これらの症状が発生してしまいます。

ただ完熟状態となると果肉のアミグダリンは消滅しますし、梅干しとして加工されると種の中のアミグダリンも消滅してしまうので、それ程大きく心配する必要はないと感じられます。

小さい子供が梅干しを食べる際に種を誤飲してしまうケースは多々あります。そんな誤飲してしまった場合の対処法はこちらとなります。

まず万が一、飲み込んでしまったとしても便で排出されるので心配はありません。しかし2～3日程経っても便で排出されない場合には専門医を受診した方が良いです。

便で排出されないで、消化器官の途中で詰まっている場合、嘔吐や腹痛といった症状が出てきますので、これらの症状が全く無ければ健康面に問題はありません。

梅干しの種の中身に天神様がいる事をご存知でしょうか。

これは「学問の神様」として称されている菅原道真が大の梅干し好きだった事が由来となっています。

菅原道真は「天神様」として崇められており、梅干しの中の核が「仁（じん」と呼ばれている事で、菅原道真の死後、彼を称える信仰の一つとして梅干しの中の梅仁が天神様として呼ばれているのです。

江戸時代においては「天神様が中にいる」として梅干しの為は大切に扱われ、太宰府天満宮の「梅干の種納め所」に奉納させていた程です。

これまで捨てられる事が多いと思われる梅干しの種の中身は多くの効能が期待出来る優れた部分ともなっているのです。

アミグダリンという毒素も気に掛かってしまいますが、梅干しに加工されると毒素は緩和されるので、大きく心配する必要はありません。

そして梅干しの種にはありがたい天神様がいるので、感謝しながら食べる事も大切な事となります。