梅干しを見るとなぜよだれやツバが出る?理由は?

梅干し

美味しそうな梅干しの写真を見たり、テレビで梅干しを食べている人を見て、よだれやツバが出てきたことはありませんか?

梅干しが嫌いな方でもよだれが出るかもしれませんね。

ステーキやケーキなどの美味しい食べ物を見てもそれほどよだれは出ないのに、どうして梅干しだと出るのでしょうか?そこには興味深い理由がありました。

梅干しの画像梅干しは酸性ではなくアルカリ性の食品なのはなぜ?  

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梅干しを見るとよだれやツバが出るのは何故?

梅干

条件反射でよだれやツバが出る

梅干しを見るとよだれが出るのは人間の「条件反射」によるものです。

反射とは、内外の刺激に対して起こる体の反応のことです。通常の反射は自然に反応する「無条件反射」です。目の前に物が近づくと瞼を閉じたり、熱いものに触ると手を引っ込めたりする反応です。

一方「条件反射」とは、過去に経験などにより与えられた特定の刺激に対して反応することです。

以前に梅干しを食べた時に「酸っぱい味がした」ことが思い出されることで、よだれやツバが出るのです。

だから梅干しを食べたことがない外国人は、梅干しの写真を見てもよだれは出ないのです。日本人でも梅干しを全く食べたことがない人であれば、よだれは出ないでしょう。

どうして酸っぱいとよだれが出るの?

梅干しだけでなくレモンなどの酸っぱいものを見るとよだれが出ますよね。

どうして「酸っぱい」ものを見るとよだれが出るのでしょうか。甘いものや辛いものを見ても酸っぱいものほどよだれは出ませんよね。

それは、酸っぱいものが口に入ると、口の中はよだれを出すことで歯を守ろうとするからなのです。

口の中は、ややアルカリ性になっています。しかし、梅干しなどの酸っぱいものを食べると酸性に傾きます。口内が酸性になると歯からミネラル成分が溶け出しやすくなります。つまり歯が溶けてしまうわけです。

その状況を防ぐために、たくさんのよだれが出て、口内を中性に戻そうとする仕組みになっています。唾液は酸っぱいものから歯を守るために重要な働きをしてくれているのです。

だから、梅干しを見ると「歯を守らなくては!」とよだれやツバが出るわけですね。

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実はよだれは人体に重要な役目があった?

ポイント女性

口の乾燥を防ぐ

当たり前のように口の中にあるよだれですが、実はさまざまな役目があるのです。

1つ目の役目は口の乾燥を防ぐこと。口の中は固い歯とやわらかい粘膜があります。

もしよだれがなく乾燥した状態だったら、ものを食べたり話したりするときに傷ついてしまいます。口の中を滑らかに潤しておくのがよだれなのですね。

さらに口が乾燥すると口臭を招くことにもなります。よだれが多いと口臭予防にもなるのです。

虫歯の予防

よだれは虫歯を予防したり修復する役目もあります。食べ物によって酸性に傾いたpHを正常に戻そうとするのです。これが梅干しを見るとよだれが出る理由です。

さらによだれには、食べ物により溶けかかっている歯の表面を修復する働きもあります。

消化を促進

よだれには消化酵素の「アミラーゼ」が含まれています。よだれが多いことで食べ物を消化しやすくしてくれるのです。食事をする時には、よだれがたくさん出るほうが良いのですね。

浄化作用

よだれは口の中にある食べかすなどの汚れを分解して洗い流してくれる効果があります。睡眠中はよだれが少なくなるので、就寝前には歯を磨く必要があるのです。

よだれ=汚いというイメージがありますが、口の中をきれいにしてくれているのですね。

まとめ

梅干しをみてよだれやツバが出た経験はみなさんあると思います。それは人間の条件反射の一つです。

梅干し→酸っぱいもの→歯を守る→よだれを出すという仕組みになってるいのです。さらによだれには、歯を守る以外にも乾燥防止、消化促進、浄化作用などの効果があります。

よだれが出ることは、口や体の健康のために良いことなのですね。

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