秋になると葉っぱが色づいて街の様子が鮮やかになる気がします。
街に秋という季節感のアクセントをつけてくれる紅葉ですが、どういうしくみで色づいているのでしょうか?
私は枯れる前の最後の命の灯火なのかな程度にしか思っていませんでしたが、子供に尋ねられたら上手く説明できないと思います。
今回は木々の葉っぱが秋になるとなぜ赤く色づくのかまとめたいと思います。
▶ 紅葉を外国語で何て言うの?(英語、フランス語、中国語etc)
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紅葉する木は落葉樹のみ
紅葉をするのは落葉樹のみです。
常葉樹と呼ばれる年中葉がついている木は紅葉しません。
主な常葉樹:キンモクセイ、松、杉、ヒノキ
落葉樹は冬の準備をするために紅葉する
冬になると気温が低くなり日照時間が短くなります。
温度も光も不十分になってしまい、木に養分があまり行き届かなくなります。
葉っぱが残っている場合、養分が葉にも必要な為、木全体が養分不足になります。
そうなってしまうと木は生存の危機に陥ります。
なので、落葉樹は秋から冬にかけて葉っぱを落とし必要な養分を減らそうとします。
秋になり気温が下がると落葉樹は葉に糖分や水分を供給しないように働きかけます。
その結果、アントシアニンという赤い色素が生成されて赤く変色します。
イチョウは黄色く色づくのはカロチノイドという黄色い色素が浮き出てくる為です。
簡単に説明しましたが実は黄葉は複雑なしくみだったりします。
詳しくは下の記事を参考にしてみてください。
綺麗に赤く色づくには3つの条件が必要
「去年の方が赤く色づいていた?今年はあまり綺麗ではない何で?」
毎年同じ木でもとても赤く色づいたりあまり綺麗に色づかなかったりします。
紅葉が綺麗に赤く色づく条件は3つあったりします。
- 昼と夜の温暖差があること
- 日中の天気が良好なこと
- 適度な雨や水分があること
これらの3つの条件が整うと綺麗な紅葉が見れる事ができます。
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紅葉が色づくという日本語はおかしいです
日本語で「紅葉が色づいてきましたね。」「紅葉が赤くなってきましたね」
と口にする人もいますが、日本語として間違っています。
紅葉の意味が『葉が赤く色づく様子』を示しているので、二重表現になってしまいます。
「頭痛が痛い」「危険が危ない」「詳しい詳細」などの二重表現と同じ扱いですね。
二重表現は好ましくないのでできるだけ使わないようにしましょう。
まとめ
落葉樹は冬を乗り切るために葉っぱを落とそうと糖分や水分の供給を止めます。養分が届かなくなった葉は葉緑素が壊れてしまいます。
その結果、アントシアニンという赤い要素が生成されたりカロチノイドという黄色い要素が浮き出て葉が変色したように見えます。
これが紅葉の仕組みだったりします。
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