「秋になると葉が色づきますが、赤くなる葉と黄色くなる葉の違いは何?」
楓は赤く色づきますが、いちょうは黄色く色づきます。
何で木の種類によって色が違うのか不思議に思いますよね。
今回は紅葉と黄葉の違いについて調べてみました。
▶ 紅葉を外国語で何て言うの?(英語、フランス語、中国語etc)
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何で黄葉や紅葉するの?
葉が色づくしくみに関する記事で子どもにもわかりやすく説明しました。
しかし実はもっと複雑なメカニズムで色づいています。
落葉樹は冬に備えて葉を落とします。
その際秋も深まるあたりから、クロロフィルが分解されて黄葉は起こります。
さらに気温が下がるとアントシアニンという色素が合成されて紅葉は起こります。
黄葉と紅葉の違いは?
葉が赤くなることを紅葉と言い、葉が黄色くなることを黄葉と言います。
このように区別することもありますが、葉が黄色くなったり赤くなることを
まとめて「紅葉」ということも多かったりします。
葉が黄葉と紅葉になるメカニズムは根本的に違ったりします。
わかりにくいので詳しく説明します。
黄葉するしくみ
葉にはクロロフィル(緑色)とカロチノイド(黄色)という2つの色素が含まれています。
葉が緑色にしか見えないのはクロロフィルの緑色の色素が強いからです。
しかし秋も深まり気温が下がっていくと、クロロフィルは分解されます。
クロロフィルが分解されると葉にはカロチノイドという黄色の色素だけが残ります。
これが葉が黄葉になるメカニズムです。
紅葉するしくみは?
楓などの赤く色づく葉は紅葉とは違った変色のしくみが働いています。
紅葉はアントシアニンという色素の働きで赤く色づきます。
ではどのようにアントシアニンは作られるのでしょうか?
気温が低くなると葉の根本に「離層」というコルク状の物質ができます。
離層が栓の働きをするため、葉の中で作られていた糖分が枝の方に運ばれません。
次第に葉の中の糖の濃度が上昇してしまいます。
そこに日光が当たることで糖とタンパク質が化学反応を起こします。
その結果生成されるのがアントシアニンという赤色の色素なのです。
これが紅葉のしくみだったりします。
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紅葉だけする木、黄葉しかしない木があるのは何故?
「でもイチョウは黄色くはなるけれど、赤くならないよ?」
イチョウなど黄葉しかしない植物は紅葉のしくみで説明した離層が作られません。
離層が作られない為に、糖分は幹に吸収されてしまい化学反応がおきません。
紅葉しかしない木は黄葉が起きる前、もしくは同時に紅葉の現象が起きてしまいます。
その結果、黄葉が起きずにいきなり紅葉という植物もあるわけです。
まとめ
- 黄葉と紅葉はそれぞれ色が変色するしくみが違っていた
- 黄葉はクロロフィルが分解されて起きる変色
- 紅葉はアントシアニンが化学反応で生成されて起きる変色
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