ピザやパスタに使われるハーブであるルッコラ。日本で多く食べられるようになったのは、イタリアンブームが起きた1990年以降なんです。日本での歴史は浅いハーブなのですね。
この「ルッコラ」という名前はとてもユニークでインパクトがあります。
日本語にはない響きですね。日本語ではないと思いますが、英語なのでしょうか。それとも他の言葉なのでしょうか。
ここではルッコラが何語なのか考えていきたいと思います。
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ルッコラってそもそも何語?
ルッコラはイタリア語だった!
ルッコラはやはり日本語ではありませんでした。
ルッコラはアブラナ科アキバナスズシロ属の一種で、和名は「キバナスズシロ」です。ちなみに名前に「キバナ」が入っていますが、黄色い花ではなく白かクリーム色の花を咲かせます。
ルッコラは、実は英語でもありませんでした。
ルッコラはイタリア語の「rucola」からきています。ルッコラはイタリア料理に使われるものとして日本に入ってきたため、英語ではなくイタリア語の呼び方が一般的になったのです。
イタリア語の「rucola」の発音は「ルーコラ」が近いことから、「ルッコラ」ではなく「ルーコラ」と表記されることもあります。
「rucola」はラテン語のルッコラを表す言葉「eruca」が変化したしたものと言われています。
ルッコラの歴史は非常に古く、古代ローマ時代にはすでにハーブとして料理に使われていました。
あのクレオパトラもルッコラを好んで食べていたんだとか。この時代の書物にはルッコラは「eruca」と記されていました。
イタリア語にはルッコラを表す言葉が他にもある!
イタリア語では「rucola」が標準形とされていますが、「rughetta」(ロゲッタ)「ruchetta」(ロケッタ)という呼び方もあります。
実際イタリア人は「rucola」よりも「ruchetta」が使うことのほうが多いです。
「rucola」はイタリアの方言のような言葉とされているのですが、日本人は呼びやすい「rucola」を選んだのでしょうね。
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ルッコラを英語でいうと2種類あるって本当?
アメリカ英語だと?
ルッコラはイタリア語であることがわかりました。それでは英語ではルッコラを何と呼ぶのでしょうか。
調べてみると、アメリカ英語とイギリス英語で違う呼び方をしていることがわかりました。
アメリカ英語ではルッコラは「arugula」(アルーグラ)となります。イタリア語の方言がもとになっているという説もありますが、はっきりわかってはいません。
アメリカのスーパーでは色々なグリーンの野菜が入ったミックスリーフが売られているのですが、このグリーン野菜の中によくルッコラが入っています。
そしてその表記はしっかり「arugula」となっていました。
古代からルッコラを食べてきたヨーロッパに比べて、アメリカ人がルッコラを食べるようになったのは比較的最近なんです。
だから、イギリス英語とは別の呼び方が定着したのかもしれませんね。
イギリス英語だと?由来は?
イギリス英語ではルッコラは「rocket」(ロケット)となります。
これはフランス語でルッコラを表す言葉「roquette」(ロケット)が由来となっています。
宇宙ロケットのロケットと関係しているように思いますが、飛ぶロケットとは関係ありません。
さらに「rocket」はルッコラだけでなく、アブラナ科の植物「ハナダイコン」のことを指すこともあります。
そこで、ルッコラとハナダイコンの区別をつけるために、ルッコラは「garden rocket」「rocket salad」、ハナダイコンは「dama rocket」と呼ばれるそうです。
「rocket」だとどうしても飛ぶロケットを連想してしまうので、「garden rocket」「rocket salad」はわかりやすい名前だと思います。
まとめ
今回はルッコラが何語なのかについてご説明してきました。ルッコラは英語だと思われがちですが、イタリア語の「rucola」がもとになっていました。
英語ではアメリカ英語とイギリス英語で異なり、イギリス英語では「rocket」アメリカ英語では「arugula」が主な呼び方だということがわかりました。
少し複雑な事情がありましたが、スッキリしていただけたら幸いです。
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