外側は美味しそうな大根に見えても、切ってみると状態が悪いことがよくありますよね。その中でも多いのが、大根の断面が透明から紫色に近い状態になっているケースです。
食べられるような気もするけど、食べられないような気もする…と迷ってしまう方も多いでしょう。大根と透明な色の関係について考えてみたいと思います。
ユミ
大根が苦い原因と対処法は?苦くならないおすすめのレシピは?
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切った大根の断面図が透明!原因は?
大根を輪切りにした時に断面が透明になっている状態は「水晶現象」と呼ばれています。
大根の病気ではなく生理現象です。大根の保存状態が悪い時に起こります。大根は寒さを好む野菜です。5℃以下で保存する必要があります。
夏場に冷蔵庫に入れずに保存していたり、冷蔵保存、常温保存を繰り返していると水晶現象が出やすくなります。
はじめは透明な色なのですが、さらに状態が悪くなると紫色になってきます。色は違いますが、林檎に蜜が入っている状態と似ています。
まず大切なことは、大根を買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れることですね。
食べても大丈夫なの?味は落ちるの?
水晶現象の大根は、もともとは普通の大根です。
病気になっている大根ではありませんので、食べても人体に害はありません。しかしながら、食感が悪いです。みずみずしさがなくなります。
また味もちょっと苦味が増して、あまり美味しくありません。生で食べるのはおすすめできませんね。
ユミ
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水晶現象の大根は生で食べるより煮込む系の料理がおすすめ!
水晶現象になってしまった大根は、サラダなどには向いていませんが、煮込んでしまえば問題なく食べることができるでしょう。体に悪いものではないので、捨てずにしっかり食べたいですね。
おでんやポトフのような薄い味付けの煮込み料理よりも、濃い味付けの煮込み料理の方が良いでしょう。おすすめなのは、カレーとビーフシチューです。寒い時期にはぴったりのレシピです。
いつものカレーに飽きてしまった時は、じゃがいもの代わりに大根を入れると新鮮な味になります。大根がトロリと軟らかくて美味しいです。
ビーフシチューに大根を入れる時には、れんこんやごぼうも一緒に入れて、根菜ビーフシチューにするのもおすすめです。いつもと違った食感と香りを楽しむことができます。
ユミ
大根は茹でると透明になる!なんで透明になるの?
白い大根でも、茹でると透明になりますよね。これはどうしてなのでしょうか。
実は大根の色は本来白ではなく透明っぽい色なのです。大根は透明に近い細胞や繊維質、水で構成されています。
この細胞や繊維質の隙間に小さい空気の粒が入っている状態になっています。そのため、光が屈折や反射することにより白色に見えるという仕組みになっています。
透明な水の塊である雪が、白く見えるのと同じなのです。
白い大根を茹でると、空気が抜けていき、さらに繊維が壊れていくので、屈折や反射する効果が弱まります。だから、本来の透明に近くなるというわけなのです。
美味しい透明な大根にするコツは?
水晶現象により透明になった大根は、あまり美味しそうに見えませんが、おでんなどの透明な大根はとても美味しそうですよね。
しかし、自分で作るとなかなかあの透明感を出すのが難しいものです。ここでは、透明大根を煮るコツをご紹介しましょう。
まずは切り方が重要です。透明感を出すためには長時間煮なければいけません。切り方が悪いと煮崩れてしまい、長時間煮ることができないからです。
外側の皮は硬いので、厚めに皮をむくとキレイに仕上がります。厚さは4cmくらいが良いでしょう。
さらに面取りと隠し包丁を入れます。面取りをすることで荷崩れを防ぐことができるので必ずしてくださいね。ピーラーで面取りをするととても簡単ですよ。
透明な大根にするためには、米のとぎ汁で下茹でします。これにより透明度がかなりアップします。強火ではなく弱火でコトコト1時間くらい下茹でしてから、おでんやポトフなどに使ってください。
きっと透明な美味しい大根に仕上げることができると思います。
- 皮を厚めに剥く
- 面取りと隠し包丁をする
- 米のとぎ汁で下茹でする
あとがき
大根は暑さに弱い野菜なので、夏場に冷蔵庫に入れずに置いたりすると、水晶現象という透明になる現象が起きやすくなります。
しっかり冷蔵庫に入れて新鮮さをキープしましょう。しかし、水晶現象の大根は食べることができるので、美味しく調理して無駄にしないようにしたいですね。
また、水晶現象とは違い、透明に煮込んだ大根はとても美味しくて魅力的です。ぜひ透明な大根をマスターしてみてくださいね。
ユミ
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