沖縄を代表する夏の野菜と言えばゴーヤですが、「ニガウリ」との違いについて説明ができますか?
ゴーヤとニガウリにはどんな関係があるのでしょうか。実はあの人気沖縄料理やあの人気ドラマが誕生する前は、ゴーヤよりもニガウリのほうが有名だったのです。
ここではゴーヤとニガウリの違い、さらに別の名前までご紹介していきたいと思います。
ゴーヤのわたは栄養豊富で捨てるのは勿体無い!オススメレシピは?Sponsored Link
ゴーヤとニガウリは全く一緒の食べ物!
ゴーヤとニガウリ、呼び名の違いはどうして?
インターネットで「ゴーヤ」を検索すると「ニガウリ」という名前が出てきます。
ゴーヤとニガウリはなんとなく違う野菜とイメージしている方も多いですが、ゴーヤとニガウリは全く一緒に食べ物です。呼び方が違うだけなのです。
ゴーヤは、ニガウリに対する沖縄の方言となっています。また、「ゴーヤ」と呼ばれることが多いですが、沖縄の方言として正確なのは「ゴーヤー」です。
沖縄料理専門店では「ゴーヤーチャンプルー」と表示されているでしょう。
ニガウリは生物学的な呼び方です。少し前まではスーパーではニガウリと表示して売られていました。今はニガウリと表示されていることはほとんどありません。
ニガウリはゴーヤ独特の「苦い」味をイメージしてしまうので、ゴーヤのほうが親しみやすいネーミングと言えますね。
ゴーヤという呼び名の方がメジャーな理由とは?
1990年前半頃に、沖縄の野菜が多く県外にも出荷されるようになりました。この頃から沖縄のニガウリが全国のスーパーに並ぶようになりました。
沖縄ではニガウリをゴーヤと呼んでいたために、沖縄野菜のゴーヤとして全国に広まったのです。
これにともない沖縄料理店も東京を中心に増え始めました。そして人気を集めるようになったのが「ゴーヤチャンプル」です。
さらに、ゴーヤの認知度を一気に上げたドラマが放送されることになります。2001年4月から9月までNHKで放送された連続テレビ小説「ちゅらさん」です。
連続テレビ小説史上はじめて、沖縄を舞台にした作品でした。沖縄県出身の国仲涼子さん他、個性的な俳優陣が、ユニークな沖縄県民のキャラクターを演じたのです。
沖縄の魅力がたくさん詰まったこのドラマは空前の大ヒットとなりました。
そして劇中に登場するゴーヤが全国的に大ブレイクしたのです。ゴーヤをもとにしたキャラクター「ゴーヤーマン」まで誕生して盛り上がりをみせました。
このように「ゴーヤチャンプル」「ちゅらさん」人気によって、ニガウリではなくゴーヤがメジャーな呼び方として定着したのです。
Sponsored Link
ゴーヤ、ニガウリ以外にも別の呼び名があるって本当?
ゴーヤには実はニガウリ以外にも別名があるのをご存知でしょうか。それは標準和名である「ツルレイシ」という名前です。
農学や園芸学で呼ばれる時には、ゴーヤでもニガウリでもなくツルレイシと呼ばれています。ゴーヤはウリ科ツルレイシ属の植物なのです。
ちなみにウィキペディアで「ゴーヤ」「ニガウリ」を検索すると「ツルレイシ」が出てきます。
今のようにゴーヤがスーパーに出回る前には、ゴーヤは「レイシ」という別名で売られている地域も多くありました。
年配の方たちは、ゴーヤよりもツルレイシの名前に親しみを持っているかもしれませんね。
まとめ
ゴーヤはニガウリという野菜に対する沖縄の方言です。
ゴーヤとニガウリは違う野菜だと思っている方もいるかもしれませんが、どちらも全く同じ野菜ということを覚えておいてくださいね。
ゴーヤという呼び方がメジャーになったのは、沖縄料理「ゴーヤチャンプル」と、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」の人気によるものです。
生物学的には「ニガウリ」、標準和名は「ツルレイシ」、そして沖縄の呼び方が「ゴーヤ」というとがわかりました。
ゴーヤとズッキーニは似ている?違いと見分け方は? ゴーヤの苦い成分は?苦味を取り除く方法を徹底分析!Sponsored Link
コメントを残す