あなたは牛肉に対してどんな印象を持っていますか?
脂肪が多いので、体に良くない?
それとも、テレビに出てくる長寿の人達はみんな肉好きなんて話を聞くから、体に良い?
果たしてどちらが正解なのか?はたまた、両方とも正解?それとも、どちらも不正解なのか?
牛肉好きなあなたに向けて、それらの理由を解説しながら、答えをご紹介したいと思います。
牛肉と豚肉の色々な違いを紹介!どっちが好みですか?
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牛肉が体に良くないという理由は?
一般的には、牛肉の脂肪を摂ると、大腸ガンにかかるリスクを高め、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化を発症しやすくなると言われています。
なぜなら、牛肉の脂肪には、飽和脂肪酸が含まれているためです。
それは、融点が高く人体に溜まりやすいため、血がドロドロになり、血行が悪くさせます。
また、コレステロール値を上げ、中性脂肪を増加させ、動脈硬化の原因となるだけではなく、血栓を形成し、悩管性の認知症を発症するリスクを高めると言われているからです。
狂牛病など毒が含まれているの?
1993年にイギリスで、狂牛病が人に感染したと報告がされてました。いわゆる「クロイツフェルト・ヤコブ病」と言われるものです。
その原因は、狂牛病の発症源である異常プリオンに汚染された食品を、人が摂取したことによります。
牛の場合、脳、脊髄、眼、回腸遠任部が、その異常プリオンに汚染された部位だと言われています。
逆に考えれば、汚染された部位を確実に除去した牛肉なら、食べても問題がないということになるのです。
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牛肉は別に食べても大丈夫という理由は?
良質な牛肉の脂肪にももちろん、悪者扱いされている飽和脂肪酸が含まれています。
しかしその中に、ステアノン酸という成分が含まれており、他の飽和脂肪酸とは違い、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあるのです。
良質な牛肉はこの含有率が高いため、血液をサラサラにし、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを下げると言われています。
というように、従来の定説とは、まるで真逆の意見もあるのです!
また牛肉には、タンパク質が豊富に含まれているので、当然エネルギー源となります。1gにつき、9kcalにもなる優れもなのです。
以上の2点より、牛肉は食べても大丈夫という意見があるのです。
結局体に悪いの?それとも問題がないの?
先にお話しした通り、牛肉の脂肪については、大腸がんをはじめ、様々な病気のリスクを高めるという説と、逆に良質な牛肉の脂肪なら、むしろ健康に良いという見解もあり、良いとも悪いとも言いがたいのが現状です。
それとは別に、日本人の体質的に腸が長いという問題があります。
すると、食した牛肉のタンパク質が長く腸内に留まることになるため、それだけで腸内環境を悪化させ、毒素をより多く発生させることとなります。やがて血液を汚し、大腸ガンをはじめ、様々な病気を引き起こす要因となり得るのです。
また、元々胃腸が弱い人はなおさらで。牛肉の脂肪を食べると、腸内環境を悪化させやすく、脂質異常症になってしまう確率が高いのです。
一方で牛肉は、タンパク質を多く含んでおり、更に吸収力の良いアミノ酸が含まれています。また、ビタミン類も豊富な食材でもあります。
仮に、魚だけで成人が必要なタンパク質(1日に男性60g、女性は40g)を満たすには、相当な量を食べないといけません。
例えば、鯵1匹のタンパク質は、15gなため、1日4匹も食べると必要が出てきます。肉なら、実に簡単です。部位により違いがありますが、おおよそ200~300g程度食べれば、十分に満たせます。
またベジタリアンは、医学的には体が痩せ、抵抗力が落ち、短命になると言われています。
結局のところは、牛肉が絶対的に悪いとも、全く問題がないとも言い切れません。
あなたがもし牛肉が好きならば、食べないとか、極端に量を減らす必要はないということです。
ただ、タンパク質の補給を全て牛肉に頼るのは、やはり健康面、栄養面の両方から見て、良くないというのが、医学界の常識でもあります。
全て牛肉のところをいくらか、魚や卵、乳製品、大豆製品に振り替えるべきです。
要は、バランスの問題ですね。
まとめ
牛肉は体に悪いのか?それとも、積極的に摂るべきなのな?諸説を紹介してきました。医学の常識は、時代によって変わっていきます。
今の時点では、牛肉の脂肪は体に悪いからと決めつけて、食べるのを止める必要はありません。一方で、タンパク質を効率的に摂るために牛肉だけを食べる、というのもよくありません。
何事もバランスが大切です。
牛肉好きなら、食べ過ぎには気を付けて、他のタンパク質源(魚、卵、乳製品、大豆製品)を適度に取り入れ下さいね。それが、長い人生を健康に過ごし、年を取っても牛肉を楽しめる秘訣ですよ。
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