程良い粘りとトロりとした食感が美味しさとなる里芋。山形県では里芋がふんだんに使用された芋煮会が全国的にも有名なイベントですよね。
そんな食卓でも登場する事が多い里芋ですが、皮を剥いて調理する事がほとんどですよね。でも、里芋は皮を剥かず皮ごと食べる方が良い食材だと知っていらっしゃいますか?
今回は【里芋は皮ごと食べる方がいい理由】についてご紹介致します。
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里芋の皮は剥いているときかゆくなる!
煮物や素揚げと里芋はさまざまな調理法で味わえる食材ですよね。でも里芋の下処理の時、皮を剥いていると「手がかゆい」と感じた方は多いと思われます。
どうして、里芋の皮を剥くと痒みを感じてしまうのか?それは【シュウ酸カルシウム】という成分が原因となります。
シュウ酸カルシウムは針状の結晶となっている毒素です。肌に触れると強い刺激によって、かゆみを引き起こします。
かゆみを感じた時に掻いてしまうと成分の範囲が広がり、かゆみを感じる部分が拡大されたり、かゆみが強くなってしまいます。
里芋の皮を剥く時に痒みを感じたら、塩で手を軽く擦ってあげるとシュウ酸カルシウムを落とす事ができます。
また酢を水で希釈された酢水に手を浸す事で、手の表面にバリアを事もできます。最も良い方法とすれば、素手で里芋の皮剥きは行わず、手袋等を装着すると良いですね。
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里芋を皮ごと茹でるメリットとは?
里芋は皮ごと茹でると大きなメリットがあるのです。それは里芋に含まれている栄養成分が関係しています。
里芋は粘りが強い食材となっていますよね。この粘りの正体は「ムチン」という成分なのです。ムチンはタンパク質の消化力や吸収力を高める効果があり、胃潰瘍の予防となります。
さらには体内に存在している粘膜を強くする効果に優れており、風邪やインフルエンザといった感染症の予防効果も期待できるのです。
そんなムチンがたっぷりと含まれている里芋の皮を剥いてから茹ででしまうと、お湯にムチンが溶け出してしまい、含有量が半減してしまいます。
しかし、皮を剥かないで茹でる事で、ムチンを溶け出さないで閉じ込める事ができ、しっかりと体内に摂取する事ができるのです。
実は里芋は皮ごと食べられる?栄養とおすすめの食べ方は?
茹でてから皮を剥く事が多い里芋ですが、実は皮ごと食べる事ができるのです。そんな皮ごと食べる事で期待できる栄養とお勧めレシピをご紹介致します。
栄養
粘膜力アップやスタミナアップに効果的なムチン。高血圧予防、肥満予防、コレステロール値の軽減に効果的なガラクタン。
高血圧予防や浮腫みの解消に効果的なカリウム。
お勧めレシピ
里芋のトロリとした食感と芳醇なバターの香りが絶妙。おやつにピッタリ。
皮はカリッ、中はホクホクとした里芋はお酒のお供に最適。
あとがき
里芋にはシュウ酸カルシウムという成分が含まれている事で、手がかゆくなってしまうのです。里芋を茹でる時には皮を剥くと、大切な栄養成分が溶け出してしまうので、皮ごと茹でる事が大切です。
皮ごと食べると栄養を余す事なく摂取できる上、美味しさも格段とアップするのでお勧めの食べ方となりますね。
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