セロリの香りは臭い？匂いを消す方法はあるの？

セロリの魅力は香りです。何とも言えない爽やかな香りが特徴です。しかし、この香りが「嫌い」「臭い」という方もいるのです。特に子供には嫌われがちな匂いのようです。

ここではそんなセロリの匂いについて考えてみたいと思います。

どうしてセロリは独特な臭いがあるのでしょうか。その原因となっているのは、アビオイル、アピインなどの匂い成分です。

アビオイルには食欲増進効果があります。セロリの香りが食欲をそそるのは、この匂い成分の効果なのですね。

アピインには神経鎮痛効果があります。イライラやストレスを落ち着かせてくれる嬉しい野菜なのです。疲れた夜は、セロリをメニューに加えることで、気持ちが落ち着いてリラックスできるかもしれませんね。

セロリにはカロテンやビタミンなどの栄養がたっぷり入っていることで有名ですが、このような匂い成分効果も嬉しいですね。

セロリが嫌いな理由は臭いだと思います。しかし、正しく調理すれば消してしまうことも可能です。

切った後に水にさらしておく、湯通しをしてから使うと、セロリの臭いが和らぎます。また冷凍保存したセロリは臭いが消えるので食べやすくなります。

またおすすめの調理方法は、天ぷらです。嫌な臭いが消えてサクサクっとした美味しい食感だけが残るので、とても美味しいですよ。

みなさん「ブーケガルニ」をご存知ですか？フランス料理などの煮込み料理に使われるもので、複数のハーブを糸で結んで作られます。

ハーブの香りが肉の臭みを消してくれる効果があります。さらにハーブの香りが深みのある味わいをプラスしてくれるのです。

ローリエ、タイム、パセリなどのハーブが使われることが多いのですが、このブーケガルニに欠かせないのがセロリです。セロリには肉の臭みを消すための優れた効果があるのです。

ブーケガルニはお好きなハーブをたこ糸などで結ぶだけで簡単にできます。ビーフシチュー、ホワイトシチュー、ポトフなどの煮込み料理に使ってみてくださいね。

いつものレシピがワンランクアップするはずです。

セロリを食べると、おならが出やすくなると言われることがあります。これは本当なのでしょうか？

セロリとおならが関係する理由は食物繊維にあります。さつまいもやゴボウなどの食物繊維の多い野菜はおならが増えると言われますよね。

セロリを食べておならが増えるということは、たっぷり食物繊維が含まれているということなのですね。便秘予防やダイエットにも嬉しい野菜ですね。

しかし、実際にセロリを食べただけで異常におならが増えてしまうということはありませんので、安心して食べてくださいね。

独特な臭いを持つセロリですが、その歴史は非常に古く、古代ローマ時代に遡ります。その頃のセロリは食用ではなく薬や香料として使われていました。とても貴重なものだったそうです。

大昔からセロリの香りは、人々の生活の中で使われていたのですね。しかし食用として使われ始めたのは17世紀になってからと言われています。

そして日本に初めてセロリがやってきたのは18世紀頃でした。オランダの船によって運ばれてきたのですが、当時はこのセロリの臭いは受け入れられませんでした。

そのため普及することはありませんでした。やはり昔の日本人には合わない香りだったのですね。セロリが出回るようになったのは、食生活が欧米化してきた戦後になってからのことです。

ここまでセロリの臭いについてご説明してきました。好きな方にとっては「食欲をそそる香り」ですが、嫌いな方にとっては「食欲を失う臭い」なのです。昔の日本人もやはりこの臭いは苦手だったようです。

しかし、セロリの臭いには食欲増進や神経鎮痛効果などの嬉しい効果も入っています。ぜひセロリ嫌いを克服して香りを楽しんでくださいね。

さらにセロリはその強い香りを活かして、肉の臭みとりなどにも活用されています。セロリがたくさん余ってしまった時には、ぜひブーケガルニにして煮込み料理に活用してみてくださいね。