「初秋の候の使う時期はいつ?」
今回は時候の挨拶の一つ、初秋の候の説明をしていきたいと思います。
初秋という意味は秋の始まりなのですが、実際秋っていつからなのかと聞かれると多くの人は「9月からだよ」と思いますよね?
しかしこの時候の挨拶を9月に使うのは適していないんです。時候の挨拶の難しいところはここにあると思います。
今回は初秋の候の使う時期に重点をおきつつ、意味や読み方などを解説していきたいと思います。
Sponsored Link
初秋の候の説明
読み方は?
初秋の候はしょしゅうのこうと読みます。
『初』も『秋』も特にひねりがない音読みですので難しく考えなければ簡単に読めると思います。
候に関してもコウと普通に音読みで読みましょう。時候の挨拶の大半は音読みで解決できます。
意味は?
初秋の候とは『夏が過ぎ、秋の気配を感じるようになる季節』という意味になります。
初秋の候という漢字を考えれば大きく意味を間違えることはないと思います。
初秋を「秋の初め」とそもまま直訳しても間違えではありませんがそれでは少し味気ないので少しアレンジしました。
使う時期はいつ?
初秋は立秋(8/7)から白露の前日(9/7)まで使うのが適しています。
(2016年の場合)
秋は三秋に分けることができます。
- 初秋:立秋~白露の前日まで
- 仲秋:白露~寒露の前日まで
- 晩秋:寒露~立冬の前日まで
三秋のひとつが初秋であり、この季節に使うのが適しているのは言うまでもありません。
しかし今の気候で考えたら夏真っ盛りのような時期ですが、正しい使い方はこの時期に使うべきです。
注意点としては二十四節気は毎年変動するので、前後1日程度のズレがあることは覚えておきましょう。
「何か暑いし初秋の候を使ったら送り先に変に思われそう」
正しい事が全て正解ではないというのも良くわかります。そういう時はこの時期に使える他の時候の挨拶を探すのがいいと思います。
例えば『残暑の候(8/7-9/7)』なんてどうでしょうか。暑い夏のニュアンスを残しつつも適した時期の時候の挨拶だったりします。
他には手紙ぐらいは涼しい感じの言葉を使いたいというならば『納涼の候(8月中)』などもオススメです。
「9月の時候の挨拶と思ってこの記事にたどり着いた」
と言う方もいると思います。9月に使いそうな時候の挨拶に見えますよね?初秋の候は。なので、9月の時候の挨拶一覧のリンクを置いておきますので是非確認してみてください。
Sponsored Link
初秋の候を使った例文はこんな感じで
手紙の書き出しの基本は「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」です。
謹啓 初秋の候、◯◯様にはますますのご発展のことと拝察しております
拝呈 初秋の候、まだ暑い季節が続きますがお変わりなくお過ごしですか
拝啓 初秋の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと拝察しております
謹呈 初秋の候、各位にはますますご清祥のことと存じます
まとめ
意味は夏が過ぎ秋の気配が感じられる季節となります
使う時期はお盆過ぎから9月6日あたりまでが適しているでしょう
Sponsored Link
コメントを残す