夏の時期、暗闇の中で発光する光。
それは「ホタル」の光です。
近年ではなかなか観かける事も少なったホタルですが、自然豊かな場所に行くとホタルの光を多く観る事が出来、夏の風物詩ともなりますね。
そんなホタルって何を食べてるの?と感じる方もいらっしゃいますよね。ホタルは幼虫期と成虫期では餌が異なる事をご存知でしょうか。
そんなホタルの餌や成長過程で食べる物が違う事についてご紹介します。
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ホタルの幼虫は何を食べているの?
ホタルの幼虫は水中で約9か月間生活をしています。そんな水中で「かわにな」を食べるのです。かわになは巻貝の一種となっており、日本だけでなく東アジアの淡水域で生息しています。
しかしホタルの幼虫がどのようにしてかわになを食べるのか不思議に感じてしまいますよね。
それはホタルの幼虫が口から消化液を出し、かわになを溶かす事で食べているのです。これだと自分よりも大きな餌を簡単に食べる事が出来ますよね。
ホタルの成虫は何を食べているの?
幼虫期は巻貝であるかわになを食べているホタルですが、成虫のなると餌を食べないのです。
ではどのようにして生きているのかというと、幼虫期に食べたかわになの栄養を消費して生きているのです。その為、成虫期は餌を食べないのです。
唯一、口にしている物は水となっています。
しかし水といっても川の水ではなく、「よつゆ」を飲んで生きているのです。水しか口にしないワケですから、幼虫期にしていたうんちも成虫期には全くしなくなるのです。
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成虫は水しか飲まないから寿命が短い。捕まえないで自由にさせてあげるべき
ホタルは成虫になると餌を食べず水のみで生きています。つまり幼虫期に蓄えた栄養分が無くなってしまうと、それが寿命となり尽きてしまうのです。
多くの方は「ホタルは寿命が短い」という事は聞いた事があると思われます。その理由は根本的に餌を食べないで生きているからなのです。
キレイな光を発光させる事で捕まえた経験や捕まえようとした事がある方は多いと思われます。
しかし幼虫期の生活は長くても、成虫となってしまったホタルは短命となっているのです。もし、ホタルを見つけたとしても捕まえずにそのキレイさを観賞するだけで、自由にさせておく事も大切な事と感じられます。
ホタルはオスとメスどっちが短命?
ホタルのオスはメスよりも体が小さいのです。
その為、幼虫期に食べるかわになの量もオスの方が少なくなってしまいます。オスはメスよりも栄養を蓄える事が出来ない為、メスよりも短命となっています。
またホタルは東日本側と西日本側の生息地によって発光パターンが異なります。このホタルの発光は異性を呼ぶサインともなっています。
発光パターンが同じホタルでは上手くコミュニケーションをとる事が出来ますが、発光パターンが異なるとコミュニケーションが上手く取れずつがいになる事が出来ない傾向があります。
その為、繁殖目的で異なるエリアから発光パターンの違うホタルで繁殖しようとしても、繁殖が難くなってしまうのです。
あとがき
幼虫期のみしか餌を食べないホタル。成虫期は水だけで生きている事でとても寿命が短いのです。
ホタルを見つけても捕らないで、その発光を観て楽しむ事がホタルに対する優しさともなります。
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