6月の時期になるとあちらこちらで観かける事が出来る紫陽花。
色とりどりの淡い花びらは雨とお似合いとなっており、雨の時期により映える植物となっています。
そんな紫陽花は多くのお寺で栽培されている事がありますが、北鎌倉に位置している明月院は「あじさい寺」と呼ばれる程有名なお寺です。
何故、明月院があじさい寺と呼ばれるようになったのかをご紹介致します。
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明月院ってどういう歴史がある寺なの?
明月院は平安時代に創設されたお寺です。
1160年平治の乱で亡くなった首藤刑部大輔俊道(しゅとうぎょうぶだいすけとしみち)を弔う目的として創設されたのが明月院の素となった明月庵です。
その後1380年に上杉憲方(のりかた)により寺域も拡大され、明月院と改名し禅興寺支院の第一位となったお寺なのです。
明月院のやぐらは鎌倉最大級の規模を誇るやぐらの一つとして、歴史的価値は高く、世界中から多くの方を訪れるお寺となっているのです。
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なぜあじさい寺と呼ばれているの?あじさいを植えた理由とは?
創設から1000年程の歴史を持つ明月院は歴史的価値に魅了され、多くの方が訪れていますが、歴史的価値とは別に「あじさい寺」としても有名になり、見頃になると紫陽花を拝見しようと多くの方が訪れるのです。
そんな明月院が何故多くの紫陽花を植え、「あじさい寺」と言われているのか気に掛かりますよね。
明月院では約2500株もの紫陽花が植えられていると言われています。
しかもこれらの紫陽花は古くから植えられていわ訳ではないのです。紫陽花が植えられるようになったのは、第2次世界大戦後となっているのです。
当時、物資や人手が足りない事で参道を整備する杭が足りなくなってしまったのです。そんな杭の代わりに植えられたのが「紫陽花」なのです。
でも「何故、紫陽花なの?」って感じてしまいますよね。紫陽花ではなく他の花でもいいのでは?と思ってしまいますよね。
そんな紫陽花が使用された理由は「手入れが比較的簡単な花」という事で紫陽花が選ばれたのです。
杭の代わりで、しかも手入れが簡単。
そんな理由で植えられた紫陽花は今では「あじさい寺」として有名になったのです。
さらにもう一つの理由があります。
それは「戦争により崩壊した世の中と傷ついた人々の心に癒しを与える為」という目的も込められています。
これらの理由によって明月院の紫陽花が広く知れ渡ったのです。
毎年大体見頃はいつぐらいなの?
約2500株もの紫陽花が植えられた明月院の紫陽花ですが、6月上旬~下旬頃が見頃となっています。
特に6月20日以降が最も開花している時期となっています。
明月院ではほとんどの紫陽花が青い花となっており、「明月院ブルー」としても呼ばれています。
あとがき
日本の多くのお寺で紫陽花を観賞する事が出来ます。
中でも青一面に広がる明月院は多くの方の心を癒してくれる存在となっています。6月中旬頃がもっとも見頃となっているので、訪れてみては如何でしょうか。
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