梅雨の時期になるとあちらこちらで咲いている紫陽花を観かける機会が多くありますよね。
そんな紫陽花は一般的に「あじさい」と呼ばれていますが、さまざまな別名がある事をご存知でしょうか。
紫陽花の別名についてご紹介していきます。
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紫陽花は別名でこういう風に呼ばれることもある
四片
「四片」は「よひら」と読みます。
花便が4枚ある事から、このように呼ばれています。
俳句を綴る俳人の多くが「四片」という語を使用有れる方も多くいらっしゃいます。
七変化
「七変化」は「しちへんげ」と読みます。
紫陽花は、青、紫、赤、白、緑といったあらゆる色合いの花を咲かせるしょくぶつです。
多くの方は「紫陽花にもこんなに沢山の種類があるのか」と感じていらっしゃると思われます。
しかし紫陽花は種類が異なっている訳ではなく、全て同じ種類なのです。それでは一体なにが違うのか?と疑問を感じちゃいますよね。
それは紫陽花が生長している土壌に関係しています。
紫陽花の個体自体が持ち合わせている成分も関係してきますが、土壌に含まれているアルミニウムイオンや酸性度が紫陽花の成分に反応し、異なる色合いとなるのです。
その為、さまざまな色合いに変化する事から「七変化」と呼ばれているのです。
▶ あじさいは土がアルカリ性か酸性かによって赤か青に決まる?
八仙花
「八仙花」は「はっせんか」と読みます。
「八仙花」は「七変化」と同じようにさまざまな色合いの花を咲かせる事で八仙花と呼ばれています。
また紫陽花は花の色によって花言葉もさまざまとなります。
白いあじさい:「寛容」「ひたむきな愛情」
青いあじさい:「辛抱強い」「愛情」
ピンクのあじさい:「元気な女性」
手鞠花
「手鞠花」は「てまりばな」読みます。
紫陽花の花が手鞠の様に丸く集まった花の形から手鞠花と呼ばれているのです。
紫陽花は花の見た目から手鞠花と呼ばれていますが、オオデマリという植物の別名となっており、紫陽花の花を白くしたような花となっています。
その為、紫陽花とオオデマリをそれぞれ手鞠花と呼ぶ際には注意が必要となります。
オタクサ
オタクサはドイツ人医師シーボルトが日本滞在中に愛人とした遊女「楠本滝」が名前の由来とされています。
シーボルトは紫陽花の花をこよなく愛する人となっており、愛する花を愛する女性に見立て紫陽花を「オタクサンバナ」や「オタクサ」と呼んだ事が名前の由来となっているのです。
シーボルトは紫陽花をハイドランジア・オタクサという学名を付け丹生ですが、現在ではこの学名は使用されていません。
またぶりぐさ
またぶりぐさは古典文学作品である「言塵集」の中で登場する紫陽花が「またぶりぐさ」として使われている事でこの呼ばれ方となっています。
紫陽花って呼ばれるようになった由来は?
紫陽花の語源は多々ありますが、最も有力と言えるのが「集真藍(あづさい」が訛った事からきていると言われています。
またあじさいは「紫陽花」と日本では表記されていますが、中国においては「紫陽花」という花は全く別の花を指す事となります。
これは学者が漢字を間違って当ててしまったという説もまり、紫陽花の名前の真相は現在も明かされていないのです。
あとがき
土壌環境によってあらゆる色の花を咲かせる紫陽花。そんな紫陽花には多くの別名があるのです。
紫陽花の別名はもしかしたら、まだあるかも知れず、自分で追究してみるのも楽しみとなりますね。
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