お菓子やパンを始め、さまざまな料理で使用される事が多いスキムミルク。そんなスキムミルクと脱脂粉乳、粉ミルクの違いをご存知ですか。
ほとんどの方が明確な違いを説明できないと思います。
今回は【スキムミルクと脱脂粉乳、粉ミルクの違いとは?】についてご紹介致します。
▶ 牛乳は沸騰する温度(沸点)はどのぐらい?栄養価や味は変わるの?
Sponsored Link
スキムミルクとは?
スキムミルクは牛乳から脂肪分を取り除き、粉末状にした物です。水に溶かすと、牛乳として飲む事ができますが、脂肪分が無いので薄味であっさりとしています。
お菓子やパンの材料として使用される事も多く、脂肪分が含まれていない為、ダイエット食品としても注目されています。
脱脂粉乳とは?
脱脂粉乳は生乳や牛乳から脂肪分を取り除き、粉末状にした物です。タンパク質やカルシウムが豊富に含まれている事で、戦後の学校給食で提供されています。
「脱脂粉乳」と聞くと「戦後」をイメージしてしまいますが、現在は「スキムミルク」として流通されており、身近な食品となっています。
昔の脱脂粉乳はとてもまずいイメージだけれどスキムミルクは飲みやすい理由は?
脱脂粉乳を口にした事が無い方であっても「脱脂粉乳はまずい」というイメージを持たれていますよね。
これは脱脂粉乳が学校給食で提供された当時、脱脂粉乳はバターを作る上で残った廃棄物で作られていたと言う事や、保存環境が劣悪だったという説があり、味や匂いが受け付けられないという方が多くいらっしゃいました。
その為、脱脂粉乳が提供されていた世代の多くが「脱脂粉乳は嫌い」とされています。
しかし現在ではしっかりとした原材料や徹底された保存によって作られており、口にしても「美味しい」と感じられる品質に向上されているのです。
粉ミルクとは?
粉ミルクは生乳の水分を除去して、粉末状にした物です。生乳のままだと保存性が低い事で粉末に加工された物が粉ミルクと称されています。
水分が取り除かれただけとなっており、カルシウムやミネラルといった栄養素は生乳とほとんど変わりありません。
粉ミルクにはさまざまなタイプがあり、缶コーヒーや紅茶飲料に使用される全紛乳や脂肪分だけを取り除いた脱脂粉乳(スキムミルク)、赤ちゃんが母乳の代わりに飲む乳児用調製粉乳といった種類があります。
つまり、粉ミルクとは生乳や牛乳が原料となっている物を粉末状にした物の総称と思って良いですね。
3つの違いを簡潔に言うと?
スキムミルクと脱脂粉乳、粉ミルクの違いを簡単にご紹介致します。
- スキムミルク…お菓子等の原材料として重宝され、戦後の給食で脱脂粉乳として飲まれており、粉ミルクの一種
- 脱脂粉乳…栄養価が高く戦後の学校給食で提供。現在はスキムミルクとして流通されており、粉ミルクの一種。
- 粉ミルク…スキムミルクや脱脂粉乳を始め、生乳を粉末した物の総称。
つまりスキムミルクと脱脂粉乳は同じ物で、粉ミルクはこれらの総称となっているのです。
あとがき
スキムミルクと脱脂粉乳が同じ物だと言う事を初めて知った方も多いですよね。
さらに粉ミルクと聞くと「赤ちゃんが飲む物」というイメージが定着していますが、生乳を粉末状にした全ての物の装用となっています。
脱脂粉乳は「まずい」と感じる世代も多くいらっしゃいますが、現在は品質が十分にアップしており、美味しく味わう事ができるのです。
▶ 牛乳を常温で保存(放置)してしまったら何時間ぐらい腐らないの?
▶ 牛乳の代用品と言えばスキムミルクや豆乳?どう違うの?
▶ 牛乳は塩分が含まれているのに減塩効果がある?どういう事?
▶ 牛乳は酸性食品?それともアルカリ性食品?どっちなの?
Sponsored Link
コメントを残す