ホクホクとした食感とトロりとした口当たりが魅力的な里芋。煮て善し、揚げて善しとさまざまな調理法で味わう事できますよね。
さて、里芋は柔らかい食感が美味しさの一つですが、「固くて食べられない」なんて経験がある方も多いですよね。
どうして、柔らかいハズの里芋が硬いのか疑問を感じてしまう方もいらっしゃると思われます。
今回は【どうして里芋が固いのか?】【里芋を柔らかくするコツとは?】についてご紹介いたします。
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里芋が固い原因は?
柔らかさが魅力的な里芋。そんな里芋が固いという事には多くの原因が考えられます。
下茹でが足りない
根本的に下茹でが足りないという事が考えられます。里芋は加熱するとトロトロと周りの部分が溶け出してきます。
すると、多くの方が「しっかりと加熱された」と感じ、下茹でを止めてしまいますよね。
この時、周りの部分は柔らかい状態であっても、中心部はまだ加熱されていない状態となり、固い食感となってまいます。
品質が落ちている里芋だった
里芋は品質が落ちると、しっかりと加熱しても硬い状態となってしまいます。これは「水晶症」という現象が原因です。
里芋は沢山の子芋や孫芋が育成する植物です。
子芋が大きくなる為には親芋のデンプンを吸収し、孫芋が大きくなる為には子芋のデンプンを吸収する性質があります。
つまり、子孫に栄養源でもあるデンプンを吸収された里芋はデンプン質が失われ、収穫時期になると栄養をほとんど含まない状態となり品質が衰え固くなってしまうのです。
里芋が風邪を引いているから?
里芋を購入した時、表面に赤いポツポツを見かけた事はありませんか。
「この赤いポツポツはなんだろう」と感じる方もいらっしゃいますが、これは【里芋が風邪を引いた】事で起きる症状です。
「里芋が風邪を引く?」と思ってしまいますよね。
里芋は温暖な地域で栽培される食材です。その為、低温に弱く保存の為、冷蔵庫等に入れてしまうと低温症によって風邪を引き、赤いポツポツが出てしまうのです。
固くない里芋の見分け方は?
固くない里芋の見分け方は数多くあります
泥付きの状態
泥付きだと洗う手間があるので面倒に感じてしまう方も多いですよね。しかし、泥が付いている事で傷つきや乾燥防止となり、品質維持に欠かせないメリットがあります。
キレイに洗われている里芋よりも、手間は掛かりますが泥付きをチョイスすると柔らかい里芋を楽しめます。
ふっくらと丸みがある物
ふっくらと丸みがある里芋はデンプン質がしっかりと蓄えられており、柔らかくトロリとした食感を楽しめます。
実が白い物
里芋は皮を剥かれた状態でも販売されています。そんな時には、実が白い物をチョイスするとよいですね。
皮を剥いている里芋は赤い斑点が現れる事がありますが、この部分は固いままとなってしまうので、真っ白い里芋を選ぶと良いですね。
里芋を柔らかくするコツはあるの?
柔らかそうな里芋を選んでも固かったなんて方も多いですよね。そんな方にお勧めな里芋を柔らかくするコツをご紹介します。
皮付きで茹でる
- 里芋の皮に付いている泥をしっかりと洗う
- 里芋が浸るくらいのお湯で10~15分茹でる
- 竹串等がスーと中心に入るくらいまでゆで、皮を剥くと柔らかくなります
一度冷凍保存させる
冷凍保存させる事で、里芋の組織が分解され柔らかくなります。
- 里芋をしっかりと洗い上下を切り落とす
- 里芋が浸るくらいのお湯で3~5分程茹でる
- 皮を剥き水気を拭き取り一度冷凍するだけ
煮物等で使用する時にそのまま使用できる上、里芋が柔らかくなります。
あとがき
いくら加熱しても里芋が柔らかくならないのは、多くの理由があったのです。柔らかい里芋を楽しむ為にも、購入時に柔らかい里芋をチョイスする事が大切ですね。
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